退職を決意したあなたへ。
「少しゆっくりしようかな」
「次の職場は焦らず探したい」
そう思っているなら、
失業保険のこと、ちゃんと知っていますか?
実は、一定の条件を満たせば
退職後も“お金を受け取りながら”
求職活動ができる制度があります。
でも…
✔ 手続きをしないともらえない
✔ 知らないと損するポイントがある
✔ 自己都合退職だと待機期間がある
など、意外と知られていないことも多いんです。
退職後に「え、こんなにもらえた!」と笑う人と
「知らなくて損した…」と後悔する人がいます。
後悔する側にならないために
結婚、出産、転職――
ライフステージの変化で退職する機会の多い
看護師さんにこそ知ってほしい内容です!
この記事では、
・失業保険の給付条件
・いくらもらえるのか
・手続きの流れ
・損しないための注意点
をわかりやすく解説します。
せっかくある制度。
もらえるお金は、きちんともらいましょう。
①私が看護師を辞めた理由

私が最初に退職を決めた理由は「結婚」でした。
当時は茨城県の病院に勤務。
結婚を機に、千葉県に住む夫と一緒に暮らすことになり、退職を決意しました。
「結婚=幸せ」
だけど、同時に不安もありました。
✔ 次の職場はすぐ見つかる?
✔ 少し休みたいけどお金は大丈夫?
✔ 失業保険ってどうなるの?
そんなとき、私が知っていたのが
結婚による退職が
“やむを得ない退職”にあたる可能性があること。
実は、結婚に伴う転居などの場合、
条件を満たせば「給付制限ほぼなし」で失業保険を受け取れるケースがあります。
私はそれを事前に調べていたので、
「次の職場は焦らず探そう」
「その間は求職活動をしながら制度を利用しよう」
と決めていました。
◯ 退職理由でこんなに違う!自己都合と会社都合
退職は大きく分けて2種類あります。
■ 自己都合退職
・原則、給付まで待機期間+給付制限あり
(※現在は原則2か月が多い)
■ 会社都合・やむを得ない退職
・給付制限なし
・待機期間(7日間)後に支給開始
「結婚」「配偶者の転勤」「やむを得ない事情での転居」などは、
条件を満たせば“やむを得ない退職”として扱われる場合があります。
転職は仕事しながら、探すのは結構大変です。
腰を据えてじっくり探せるのはすごくメリットです!
◯ 注意!就職先を先に決めてはいけない
失業保険は、
“働く意思があり、
求職活動をしていること”が前提の制度です。
つまり、
✔ すでに就職先が決まっている
✔ すぐ働く予定がある
場合は対象になりません。
「少し休んでから探そう」
「ゆっくり次を考えたい」
という人こそ活用できる制度です。
② 失業保険をもらうための条件

失業保険とは?
まず、失業保険とは何か。
正式には「基本手当」と呼ばれ、
次の仕事に就くまでの間、
生活を支えるために支給されるお金です。
目的はひとつ。
👉 「安心して転職活動をしてもらうこと」
そのため、ただ退職しただけではもらえません。
失業保険は“雇用保険制度”の一つなので、
受給するにはいくつかの条件があります。
✔ 条件①:雇用保険に加入していること
基本看護師として病院で働いていれば、
ほとんどの方が雇用保険に加入しています。
給与明細に「雇用保険料」が引かれていればOKです。
✔ 条件②:一定期間働いていること
原則として、
・退職前の2年間に
・12か月以上、雇用保険に加入している
ことが必要です。
※会社都合退職の場合は条件が緩和されるケースもあります。
✔ 条件③:働く意思があること
ここがとても大事です。
失業保険は
「すぐにでも働ける状態で、仕事を探している人」
に支給されます。
つまり、
✖ しばらく専業主婦になる予定
✖ 体調不良で働けない
✖ すでに就職先が決まっている
この場合は対象外になります。
③看護師がもらえる失業保険はいくら?
失業保険の金額は、
「基本手当日額」×「給付日数」
で決まります。
人によって金額が違うのは、
・退職前の給与
・年齢
・勤続年数
・退職理由
によって変わるからです。
◯ 基本手当日額の計算方法
目安となる計算方法はこちら👇
① 退職前6か月分の給与合計 ÷ 180日
② その金額に給付率(約45〜80%)をかける
これが「基本手当日額」です。
※年齢ごとに上限額が決まっています。
ざっくり言うと、
👉 給料の約5〜8割が支給されるイメージです。
◯ 給付日数はどれくらい?
給付日数は、
・勤続年数
・年齢
・退職理由
によって変わります。
自己都合退職の場合は、
一般的に 90日〜150日 が多いです。
◯ 私の場合
私は勤続4年、自己都合退職(結婚による)。
✔ 給付日数:90日
✔ 基本手当日額:約5,235円
1か月あたり約15万円ほど支給されました。
「退職=収入ゼロ」ではなかったので、
かなり気持ちに余裕ができました。
焦って転職しなくていい安心感は大きかったです。
詳しくはこちら↓
厚生労働省 失業保険ガイド
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000951119.pdf
③ 失業保険の手続きの流れ【完全ロードマップ】

失業保険は、手続きをしないともらえません。
ここでは、受給までの流れを5ステップでまとめます。
※一般的に
離職票を提出 → 7日間の待機期間 → 約1か月後に初回振込
という流れになります。
※自己都合退職の場合は、原則2か月の給付制限があるため、すぐには受給できません。
✅ ステップ① 離職票を準備する
まず必要なのが「離職票」です。
これは退職後、通常2週間ほどで自宅に届きます。
⚠ 会社によっては“希望者のみ発行”の場合もあるため、
退職前に「離職票を発行してください」と伝えておくと安心です。
【その他に必要なもの】
・マイナンバーカード(または通知カード+本人確認書類)
・顔写真2枚
・通帳またはキャッシュカード
✅ ステップ② ハローワークへ行く
必要書類が揃ったら、ハローワークで手続きをします。
このときに
「雇用保険受給資格者のしおり」が渡されます。
混雑しやすいので、
朝一番か昼過ぎがおすすめです。
✅ ステップ③ 初回説明会に参加する
後日、雇用保険受給者の初回説明会に参加します。
約2時間ほどかけて、
・受給の流れ
・失業認定日について
・求職活動実績の数
などの説明があります。
⚠ ここで説明される“認定日”はとても重要なので必ず確認しましょう。
✅ ステップ④ 求職活動の実績をつくる
失業保険は
「求職活動をしていること」が前提です。
例えば、
・求人への応募
・面接
・ハローワークの職業相談
・セミナー参加
などが実績になります。
⚠ 求人サイトを眺めているだけでは実績になりません。
必要な実績回数は、受け取った書類で必ず確認しましょう。
✅ ステップ⑤ 失業認定日にハローワークへ行く
原則4週間に1度、失業認定日があります。
・失業認定申告書
・雇用保険受給資格者証
を提出し、求職活動の報告を行います。
認定されると、
約5営業日後に指定口座へ振り込まれます。
この④と⑤を繰り返し、
給付日数分の支給が続きます。
④ 看護師が注意すべきポイント

失業保険は便利な制度ですが、
知らないと損するポイントがあります。
特に看護師さんは
・結婚後に扶養に入る
・転職までの間パートをしたい
・単発バイトを検討している
というケースが多いので要注意です。
◯ 扶養に入る場合の注意
失業保険は「収入」として扱われます。
そのため、
✔ 受給中は扶養に入れない場合がある
✔ 年間収入の見込み額によって判断される
ことがあります。
健康保険の扶養基準は
👉 年間130万円未満(※条件あり)
ですが、
失業保険の日額が一定額を超えると扶養に入れないことも。
⚠ 扶養に入る予定がある人は、必ず事前に配偶者の会社へ確認しましょう。
◯ パートや単発バイトはできる?
結論から言うと…
👉 条件付きで可能です。
ただし、
・働いた日は申告が必要
・収入によっては減額される
・週20時間以上働くと雇用保険加入になる可能性あり
など注意点があります。
例えば、
✔ 単発のワクチンバイト
✔ 1日だけのスポット勤務
なども、必ず申告が必要です。
隠してしまうと「不正受給」になる可能性があります。
◯ 不正受給は絶対NG
申告漏れや虚偽申告があると、
・支給停止
・返還命令
・最大3倍返し
になることもあります。
「少しくらいなら大丈夫」は危険です。
失業保険をもらいながら賢く転職しよう!

正直に言います。
働きながらの転職活動は、本当に大変です。
夜勤明けや日勤終わりに求人を探し、
休みの日に面接へ行き、
また通常業務へ戻る。
心も体も、かなり消耗します。
だからこそ私は、
失業保険を「準備期間」として活用しました。
◯ 私は異業種転職にチャレンジしました
実はこの期間、私は
未経験エンジニアに挑戦しました。
看護師しか経験のなかった私にとって、
一般企業の転職活動は未知の世界。
・履歴書の書き方も違う
・面接の雰囲気も違う
・評価ポイントも全然違う
正直、かなり大変でした。
それでも、
失業保険があったからこそ
「焦らず」「冷静に」「挑戦できた」
と思っています。
◯ 失業保険は“逃げ”ではない
「退職してから探すなんて不安」
そう思う人もいるかもしれません。
でも、失業保険は
👉 安心して転職活動をするための制度
です。
看護師を続けるのも素晴らしい。
でも、新しいチャレンジも悪くない。
人生は一度きり。
焦って決めるより、
一度立ち止まって考える時間を持つのも
大切な選択肢です。
◯ こんな人におすすめ
・燃え尽き気味で少し休みたい
・異業種にも興味がある
・ゆっくり職場を選びたい
・ブラック職場はもう嫌だ
失業保険は、
“次の一歩を整えるための準備金”です。
以上参考になれば、嬉しいです。
ありがとうございました!


コメント