【新人ナース必見】ターゲスって何?ステロイド療法の副作用と観察ポイントを徹底解説!

新人Nsさくら

この人食後2時間後に血糖測定あるんですけど、
なんでですか?

Nsそら

その情報がとれていて素晴らしい!
それは”ターゲス”だよ!
ステロイド療法の副作用モニタリングで必要なんだ!
ちょっと詳しく見ていこうか!

『ターゲス』って知ってますか?
ステロイド療法の副作用モニタリングで必要なんです。
なぜする必要があるのか?
意外と知らない方も多いんじゃないでしょうか?

先輩や患者さんから聞かれてドキッとする前に
しっかり復習しておきましょう!

目次

1. そもそもステロイド療法って何?

ステロイド療法ってなんでしょう?

例えばこんな病気で使われることがあります!

  • 喘息
  • 間質性肺炎
  • アレルギー
  • 脳浮腫

この病気で共通していることは

ズバリ『体でめっちゃ強く炎症が起きている』ってことです。

  • 喘息→気管支の炎症で息苦しい
  • 間質性肺炎→肺胞が溶けるくらい炎症で苦しい
  • アレルギー→免疫の過剰反応で体中に炎症発生
  • 脳浮腫→なんらかの原因で脳にダメージ、脳自体に炎症が起きて、脳が膨らんでいる(脳浮腫)

ステロイド=体の「炎症のドーパミン」です。

割と奥の手、最後の手です。

抗生剤などの薬剤でも
炎症収まらないから
もう体の免疫反応だけでは足りないから
薬剤で補填しよう。というわけですね。

よく使う薬剤名

  • プレドニゾロン
  • メチルプレドニゾロン
  • デキサート
  • ソルメドロール

などになります。

ステロイド=『炎症のドーパミン』

2. なぜステロイドで副作用が出るの?

ステロイドパルス療法って何?

ステロイドパルス療法は簡単に言うと👇

体に「非常事態ホルモンをドーピング」している状態

しかも

本来の10倍〜100倍量を一気に入れる

だから炎症は止まる。

ステロイドとは、
体の中にもともとあるホルモンの仲間です。

そのホルモンは『コルチゾール』(副腎皮質からでてくる)になります。

その役割はこれ👇
『体を非常モードにするスイッチ』なんです。

ステロイドはこんな時に分泌されます。

  • ストレス
  • ケガ
  • 感染
  • 炎症

ステロイドは体がピンチの時に現れて
免疫反応を活性化させるのです!

先ほどもお伝えしたように、
炎症が長く続くことで体が耐えれない時に
ステロイドは使用します。

そのとき、こんな問題がでてきます。
長期間・高用量で“ホルモン過剰状態”になる

→ 体がずっと「戦闘モード」になる
→ その結果、あちこちに副作用が出る

では具体的にどんな副作用がでるのでしょうか?

副作用の正体 = 「ずっと戦闘モード」で考える

体はこう思います👇

「え、ずっと戦争中!?ずっと逃げろモード!?」

その結果、体のシステムが全部おかしくなる。

副作用が起きる仕組み

① 血糖が上がる理由

戦闘モードの体はこうします👇

「脳と筋肉にすぐエネルギーを送れ!」
→ 肝臓がブドウ糖を大量放出
→ インスリン効かなくする
→ 血糖爆上がり

= ステロイド高血糖

② 感染しやすくなる理由

戦闘中の体はこう判断👇

「細かい免疫反応とか今いらん!」
→ 免疫細胞の働きを抑える
→ 敵(菌・ウイルス)にも無防備

= 感染リスク上昇

③ 胃が荒れる理由

戦闘中は👇

「消化とか後回し!」
→ 胃粘膜を守る力ダウン
→ 胃酸だけは出る
→ 胃潰瘍・出血

④ イライラ・不眠・躁

脳も戦闘モード👇

「眠るな!警戒しろ!」
→ 交感神経ON
→ 不眠・不安・せん妄

⑤ 骨がもろくなる

非常事態では👇

「骨の貯金?今いらん!」
→ カルシウム吸収低下
→ 骨からCa引き出す
→ 骨粗鬆症

つまり、副作用の正体はこれ

一言で言うと👇

ステロイド副作用 =「体をずっと非常事態にしている副作用」

異常な炎症を止めるために
命のスイッチを無理やり入れ続けて
本来起きないことが起きてしまうんですね。

ステロイドの副作用=『体に非常事態にすることによる副作用』

4. だから必要になる「ターゲス」とは?

ターゲス=血糖測定(SMBG)

  • TAGES(target glucose monitoringの略として使われることが多い)
  • 実質:「ステロイド誘発性高血糖の監視」

なぜステロイドでターゲスが必要なの?

図で説明すると超わかりやすい👇

ステロイド
→ インスリン効きにくい
→ 血糖上がる
→ 自覚症状出にくい
→ 気づいたときには400とか普通にある

だから
👉 症状じゃなく“数値で監視”するしかない

5. ターゲスはいつから?どのくらい測る?

開始タイミング

  • ステロイド開始日から
  • 特に以下は要注意 - 高用量(PSL 20mg以上) - 点滴パルス療法 - 糖尿病既往あり

測定頻度(よくあるパターン)

  • 食前(朝・昼・夕)+食後2時間後
  • 就寝前 → 1日4回が基本

6. 看護師が見るべき「副作用の観察ポイント」

ステロイド投与による副作用を考えて
看護師の観察項目をおさらいしてみよう!

血糖関連

  • ターゲス値
  • 高血糖:口渇、多飲、多尿
  • 低血糖:意識レベル、顔面蒼白、めまい、

ステロイドは高血糖になりやすいので、
一時的にインスリンを使うことが多いです。

→高血糖、低血糖症状の有無の確認が重要です!

感染

  • 発熱
  • CRP
  • 創部・口腔内・尿路症状

ステロイドによる免疫力の低下で
易感染状態です。
感染兆候に注意しましょう。

消化管

  • 腹痛
  • 黒色便
  • Hb低下

ステロイドによる胃粘膜抑制で
消化管出血リスクが上がります。
症状を観察しましょう。

精神

  • 不眠
  • 不安
  • 性格変化
  • せん妄

ステロイドによる交感神経の促進で
不眠になることが多いです。
眠剤など検討しつつ、転倒にも注意していきましょう。

7. 新人ナースがハマりやすい落とし穴

❌血糖測定は食前でOKだよね

→ターゲスはより細かく血糖をみる
→食後に自己でインスリン分泌されているかのモニタリングが必要
→食前+食後2時間の血糖測定がいる!

❌「糖尿病じゃないから大丈夫ですよね?」
→ ステロイド高血糖は誰でも起こる

❌「症状ないから様子見で…」
→ 高血糖は無症状で進行する

❌「血糖高いけど様子見?」
→ インスリン導入遅れると
感染・治癒遅延・予後悪化

9. まとめ

ステロイドは炎症を抑える強力な薬だが、
その代償として「血糖上昇・感染・精神症状」などの副作用が出る。
だから看護師はターゲスで“数値として見える管理”をすることが超重要。

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この記事を書いた人

1児の母で転勤族ナース。「共に育つ」共育スタイルで新人指導に挑む。『中堅ナースの教育の悩み』、現場のリアルや思いを綴るブログ。3次救急・訪問看護を経て中規模病院へ。「多様な現場経験」×「AI活用術」を活かし、「新人ナースのこれが知りたかった!」情報を発信。

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