はじめに
こんにちは、さわです!
4月ですね✨️。
これから新しい病棟で仕事を始められる皆さん
おめでとうございます!
ワクワクしていますか?
緊張していますか?
新しい環境で不安でいっぱいの4月かと思います。
今回の記事は
救命センターに配属されると聞いて、不安でたまらないあなたへ送ります。
私は正直、救命センターへ配属の辞令を聞いた瞬間、
「うわ、最悪だな」「4月から地獄やん」って思いました(笑
それでも、救命センターでの3年間を乗り越えた今、はっきり言えます。
「地獄は地獄だったけど、ここで得た力は一生モノだった」 と。
この記事では、救命センター配属直後のリアルな体験と、
その地獄をどうやって生き抜いたか、具体的な方法までお伝えします。
救命センターに配属でなくても、参考になる人いると思いますので、
ぜひリラックスして見て頂けたら嬉しいです!
では行きましょう!
私自身の経歴紹介

まず簡単に、私の経歴を紹介させてください。
- 1年目:循環器内科に配属、1年間勤務。
- 2年目:救命センターへ異動、3年間勤務。
- 結婚を機に訪問看護へ転職、1年間勤務。
- 現在は転勤先の大阪で、二次救急・総合内科病院に勤務中。
2年目で救命センターは異例だったので、
「なぜ私が???」という気持ちでいっぱいだったのを今でも覚えています。
せっかく1年かけて苦労して築き上げた信頼がゼロからやり直しですよ😂
そんな不安で不安でたまらなかった私が、
配属直後に直面した”地獄”についてお話ししていきます。
救命センター配属への絶望
配属の発表を聞いたとき、
「うわー……マジか……」と、絶望感しかありませんでした。
なぜなら、私の病院では救命センターが「ヤバイ場所」として有名だったから。
- 人間関係がギスギスしている
- 新人がどんどん辞める
- 精神的に追い込まれる
そんな噂ばかり。
事実、私の同期5人が救命センターに配属され、
1年後に生き残ったのはたった1人。
しかもその1人も、正直「もう限界」という状態でした。
救命センターの恐ろしさとは
救命センターが怖い理由は、単に「忙しい」だけじゃないんです。
何が起こるかまったく予想できない。
これに尽きます。
例えば、
私がいた循環器内科なら「心臓疾患」が中心だなとイメージが湧きます。
そうだとしても、心臓疾患だけでも幅ひろいですよね?
心不全、心筋梗塞、DVT、CABG、PCI、CAG、AAA、ex,,,,
その他既往歴疾患(糖尿病、高血圧、脂質異常症、膠原病ex…)も調べますし、
さらに、疾患に応じた治療、検査を調べる。
1年目のときでも勉強は大変でした。
でも救命センターはさらにそれを遥かに上回ります。
心筋梗塞、脳卒中、大量出血、外傷、敗血症、腎不全、熱傷、呼吸不全、ケトアシドーシス…
【もうーーー何でもあり】。
患者の疾患の幅が広すぎて、
予習が基本的に不可能なんです。
地獄のような勤務初日
私は救命センター初日、
【上部消化管出血】の患者さんを受け持ちました。
当然、初めて見る疾患。
何を観察すればいいのかもわからない。
そんな中、先輩から次々に飛んでくる質問。
- 「観察項目、何がある?」
- 「検査結果のどこを見た?」
- 「治療方針は理解してる?」

……いや、知らんがな!!!私は循環器内科出身です!
今日初めて受け持つ病名なんだよ!!!
と心の中で思いましたが、
そんな言い訳は通じません。
答えられなければ、
「そんなんで患者見れるの?」
「何かあったらどうするの?」
「そんなことも知らないの?」
高圧的で、ため息混じりで
人格を否定されるレベルでボロクソに言われます。
なので、私は救命センターの棚においてある、よくわからない参考書を開き、
それをコピーして調べてまとめてから勤務開始になるので、
本格的に勤務スタートしたのが、11時みたいな感じでした。
そうすると終わりは19時20時になっています。
ヘトヘトになりながら家に帰り、
なんとか復習します。
しかし、翌日は【脳出血】の患者。
当然、予習など間に合うはずもなく、
またゼロからの闘いです。
予習が不可能な理由
救命センターの患者は、
平均在院日数が2〜3日と超短い。
- 軽めの患者を新人が担当
- しかし、軽めと言っても状態は急変リスクあり
- しかも毎日、患者が入れ替わる
つまり、
「今日受け持った疾患を、明日また見る」ことはほぼありません。
毎日初見。
毎日新しい疾患。
復習しても、対象が毎回違う。
……そんな環境でした。
私が見つけた生き残るための武器
このままじゃまずい。
このペースで仕事を続けていては、
先輩の圧が精神的に辛すぎです。
しかも学生の時に使っていた教科書では
臨床でほしい情報がないので、
まとめるのに一苦労でした。
そこで私が頼ったのがこれ。
「医療従事者必携!257疾患を漫画で覚えるビジュアルノート」。


これは超おすすめです。
この本のすごいところは、
- 疾患の特徴が【イラストと短文】でサクッと理解できる
- 観察ポイント・検査・治療法も【簡潔にまとめられている】
- 漫画調なので【疲れてても頭に入る】
つまり、
「今すぐ必要な知識」を最速でキャッチできるんです。
私はこの本を常に持ち歩くようにしました。
初めての疾患が出たらすぐ開く。
この「即調べる」姿勢は大事です。
ざっくりビジュアルノートで理解し、
細かいことは復習でカバーで知識を増やして行きました。
予習不可能なので、自宅ですることはありませんでした。
(事前にわかっている時は、していましたが)
ビジュアルノート活用のコツ
ビジュアルノートを使う上で意識していたのは、
- 【全部覚えようとしない】
- 【最低限、観察ポイントと治療法だけ理解する】
- 【不明点は先輩に素直に聞く(でも最低限は調べた上で)】
ということ。
先輩が私から聞きたいことは
✔疾患の大まかな概要
✔疾患の観察項目、確認するべき検査データ
✔疾患の治療方針
です。これらが簡潔に見開きでまとめられているので
この本にはすぐに使える知識が詰まっています。


とにかく「何も知らない新人」から、
「最低限の知識を持ってきた新人」へランクアップすることが重要でした。
これだけで、
先輩たちの態度がガラッと変わります。
(もちろん優しいわけではないですが、明らかに扱いは変わる)
救命センターを乗り越えると得られるもの
救命センターの地獄を乗り越えると、
圧倒的に強くなれます。
- 疾患への理解力
- 観察力と判断力
- アセスメント力
- チーム医療での動き方
- メンタルの耐久力
どれも、どこの病院に行っても通用するスキルです。
実際、私も今の職場(二次救急の総合内科)では、
救命センター仕込みの力を高く評価されています。
まとめ
救命センター配属は、正直めちゃめちゃキツいです。
でも、「地獄を抜けた人だけが得られる力」がある。
だから、怖がらなくて大丈夫。
まずは一冊、武器を手にしてください。
私が助けられた「ビジュアルノート」みたいな、自分のお守りを。
はじめから全部を頭で覚えるのは不可能なので、
開けばわかるノートを一冊持っていればいいんです!
回数を重ねる中で自然と開かなくても、
見るべき項目が何なのかわかっていきます!
そして、先輩からの質問攻めには
「今わかる範囲」を精一杯伝えていきましょう。
その上でわからないことを伝えると効果的です!
一緒に頑張りましょう!!!
必ず、あなたも生き残れます。
今日もありがとうございました!
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